事業規模が拡大してくると、自社の状況が「見えない」ということが言われるようになります。それを一番簡単に把握する方法をご説明したいと思います。
設立当初の年商数千万円のレベルですと、何もしなくても把握できるという起業家の方もいらっしゃいます。
しかし、最もビジネスモデルが単純なこの時期に、しっかりと自社のお金の流れを把握しておくことが後々重要になります。
この段階で把握したキャッシュの「入り」と「出」の金額が、売上規模の増大と共に金額が大きくなるのが普通だからです。
また、事業の内容を拡大すれば、経費の中身が全て変更になるということはありません。
「仕入」や「原価」は変わりますが、いわゆる「販売費及び一般管理費」、とくに「一般管理費」については、金額が大小するだけで内容はほとんど変わらないからです。
前置きが長くなりましたが、具体的にキャッシュ・フローを把握する一番簡単な方法をご紹介します。
【把握するための方法】
1.預金口座を最低二つに分けます。
2.一つは入金口座に他方は出金口座にします。
出金口座については、「○○株式会社出金口」というような名前をつけて区別しておくと解りやすくなります。
3.入金口座にあらかじめ定めた金額が貯まったら出金口座へ資金移動をします。
出金口座の残高が足りなさそうな時はルールと異なる金額であっても忘れずに資金移動をお願いします。
【メリット】
1.自社のキャッシュ・フローの問題点が随時把握できる。
通帳を二つに分けると、単に「お金がない」という状況から、「入ってくるお金が少ない」ということと「出て行くお金が多い」という問題に、「明確に」分類されます。
2.キャッシュの「入り」と「出」の中身が明確に把握される
そして、売上こそがキャッシュの源泉であることも明確に把握されます。
反対に、借入金がある場合には、その返済がキャッシュを大幅に減少させていくことも明確になります。
【デメリット】
1.キャッシュの残高がすぐに把握できない
入金口座と出金口座を合算する手間が発生します。
2.資金移動の作業が必要になる。
出金口座の残高が不足しないように、入金口座に資金移動を行う必要がある。
経理業務を効率化するという観点から、「通帳は一つにする」と主張されている会計事務所もあるようですが、私は「入金」と「出金」だけは分けた方が良いと思います。
確かに、自社のキャッシュの状況は、入金口座と出金口座の合計値なので、通帳を一つにしても二つにしても状況が変わるわけではありません。
しかし、経理業務の効率化を優先して「見えない化」していては事業の発展に支障があると考えるからです。
そんなバカなと思われるかもしれませんが、借入を実施して「お金が増えた」と勘違いして安心してしまう経営者の方や、利益が出ていることをお金が増えていることと勘違いして、借入金の返済により実際にはキャッシュが減少していることを忘れてしまう経営者がいらっしゃるのも事実です。
「通帳を二つに分ける」という簡単なことで、キャッシュの「入り」と「出」、そして、それぞれの中身が一目瞭然となり、上記のような勘違いを防止し、健全な経営に一歩近づくことができます。
事業用の口座を開設する際には、是非、もう一つ口座を追加することをご検討いただけますようお願いします。
最後に、こうした発想で作られたソフトウェアが当社のMIETAです。
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キャッシュ・フロー.JP
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