お金の管理に関して、開業したときに最も気をつけなければいけないことがあります。
それは、「法人(会社・事業所・事務所)のお金」と「個人のお金」の区別です。
なぜなら、「法人のお金」は「個人のお金」ではないからです。
お金に色はありませんから、この区別は大変です。
でも、この区別をしなければ、法人にいくらお金があって、いくら経費に使うことができて、
いくらモノを買うことができて、いくら給料を払うことができるのか・・・などなどがわかりません。
それでは、具体的にはどのように区別したらよいのでしょうか。
たとえば、ある休日のことです。。
たまたま、かねてから法人に必要と思っていたものが見つかり、買うことにしました。
でも、手許に法人の金庫(お金)などなく、あなたの財布からお金を支払いました。
この場合、あなたが支払ったお金は法人のお金ではありません。
法人が払うべきお金を「立替」えて支払ったことになります。
会計の仕訳はこうなります。
(費用)××× (未払金)×××
「未払金」は、法人のあなたに対する「未払」という意味のものです。
そして、法人からあなたへお金が支払われます。
このときに始めて、法人からお金が支払われたことになります。
(未払金)××× (現金)×××
難しいですね。
でも、こうしないと現金出納帳すら作成できません。
お金の区別って重要なんです。












2008.06.17 19:32
この記事は、「法人」と「個人」という切り口で説明しています。
「法人」ではなく、個人事業主の場合はどうなるのか?と疑問に思われる方もいると思いますので捕捉したいと思います。
個人事業主のケースでは、「事業主貸」という科目を使って処理します。
買った時の仕訳はこうなります。
(費用)××× (事業主貸)×××
「個人事業主」が「個人」から借入をした処理です。
なお。個人事業の場合精算する必要はなく、このままで何も処理する必要はありません。
同じ個人なので、精算する必要はないというわけです。
しかし、私どもは個人事業主の場合であっても未払処理をすることをお勧めしております。
「事業」と「個人」を別にしておかないと、際限なく私財を事業に投入してしまうおそれがあるからです。
「事業」に投入する資金には上限を設けておくべきです。
上限を超える場合には、超えたことが解るようにしておく必要があります。
また、公私のケジメをつけるということも大事だと思います。
個人事業主の方にも上記の記事と同様の処理をして頂ければ、リスクをマネジメントすることができます。
是非、面倒がらずに実践して頂きたいと思います。